大相撲の歴史と未来

大相撲の歴史 座布団の舞

四股

大相撲のテレビ中継などで、誰にも負けてはいけない地位の横綱が負けてしまった時によく見るのが座布団の舞です。後ろの方からもくるくると回って飛んできて、とてもあぶない様子です。力士の頭に当たることもありますし、前の方のお客さんに当たることもあります。行司さんに当たる事もあります。

もしあたって怪我をさせてしまった場合は罪が問われることがあると注意書きが書かれていたり、アナウンスで、投げないでくださいと注意を呼びかけています。しかし、大相撲の歴史において、座布団ではありませんが、土俵や花道にものを投げ入れる慣習があったため、その名残でいまだ行われています。

昔は怒ってものを投げ入れていたのではなく、ごひいき力士が勝った時にご褒美をあげたいので、持ち主がわかる羽織などを投げ入れて、あとで力士に持って来て貰った時にご褒美であるご祝儀をあげていたようです。それが、ブーイングの意味での、重たくて危険な座布団投げに代わってしまって、何とか防止する策を考えているようですがまだ、完全な解決にはなっていません。