大相撲の歴史と未来

大相撲の歴史 興行のはじめ

大相撲と現在呼ばれている相撲の歴史は古く、古墳時代からとも、古事記にもタケミカヅチとタケミナカタとの力比べがありそれが相撲の始まりともいわれていますが、農作業に密接に係る神事として伝わっていました。

神事としての相撲は代表的なものとして、愛媛県今治市の大山祇神社で毎年旧暦の5月5日に行われる御田植祭、同じく旧暦の9月9日に行われる収穫祭で一人相撲という形で受け継がれています。人間が一人で見えない神様と取り組むもので、三番勝負です。結果は二勝で神様に軍配があがります。二回神様が勝つのは春の健やかな農作業の約束と秋の豊作を感謝するという意味があるそうです。一人相撲といえども本当に神様がいらっしゃるかのような迫力の取り組みに観客から声援があがります。

神事としての面をもつ行事として長く伝わってきましたが、江戸時代になると寺社の建立や修理の為の資金を集めることを目的とした興行としての勧進相撲が始まりました。今につながる相撲だけを生業とする大相撲が始まったのです。

江戸時代は、与力、火消し、力士の三職業が女性に大人気で、浮世絵にも多く残されています。現代でも迫力のある取り組みで多くの人を魅了し続けています。力と力の対決の中に神聖なものをみるようで何とも不思議な競技それが大相撲です。

扇