大相撲の歴史と未来

大相撲の歴史 テレビ時代

テレビで相撲を見る

大相撲の長い歴史の中で、テレビ放送が本格的に始まったのは1953年のことです。当時は非常に高価だったことから、電気店や蕎麦屋などで見ることが主流でした。プロレスでは元関脇の力道山の活躍が注目されましたが、現役力士では栃錦や若乃花が人気で、当時は栃若時代と呼ばれる状況でした。

テレビ時代に対応するために、土俵の四隅にあった四本柱がなくなり、代わりに4色の房を取り付ける改革も実行されています。昭和40年代にはカラーテレビも普及して、お茶の間で大相撲を観戦できる環境が整うことになります。白黒放送の時代には、力士の廻しは黒色が主流だったのですが、カラー放送が普及すると色彩も多彩になりました。54代横綱の輪島は、黄金色の廻しを付けて登場したことで歴史的に有名です。

近年には大相撲も国際化を経験していることから、副音声の英語放送も実施されています。大相撲は新しい変化に柔軟に対応できるのも特徴ですから、戦後には映像による判定も行われるようになりました。