大相撲の歴史と未来

大相撲の歴史 筋肉がすごい力士

大相撲の力士は、独特な食生活の影響もあって巨体になることが多いのですが、肥満体になっているわけではありません。過酷な稽古を繰り返すことによって、見た目は巨体でも体脂肪率は低い状態になります。こうしたことから、大相撲の力士は巨体でありながらも機敏な動きをすることもできます。

見た目も含めて完璧なアスリート体型になる力士は、58代横綱の千代の富士が代表格となります。千代の富士には肩の脱臼を繰り返すクセがあり、入幕の直後は上位の番付を維持することが困難な状況でした。弱点を克服するために、腕立て伏せなどのトレーニングを繰り返して、筋肉の鎧で肩を守るようにしたところ、力士とは思えないような筋肉質の体型になったのです。千代の富士は小兵でありながらも、圧倒的な筋力と瞬発力を活かして、大相撲の歴史に残る大記録を数多く作りました。筋肉質の力士では、和製ヘラクレスの異名を持つ霧島も有名で、千代の富士と同様に女性人気も絶大でした。

四股