一般に使われるようになった大相撲の慣用句

大相撲の世界でしか意味がわからない言葉もありますが、大相撲の長い歴史の中で私たちも普通に使う慣用句となっているものもあります。

例えば、「序の口」は、番付が最下位の力士のことを言いますが、物事が始まったばかりのことを言います。「土俵際」はもう後がないというぎりぎりの状態を言います。「合口がいい」は相性がいいことを言います。「禁じ手」は反則技を言います。「化ける」は、急に強くなることを言います。「相撲にかって勝負に負ける」は、途中までは好調で勝てる状況だったのにちょっとしたはずみで結果として負けてしまうことを言います。「ガチンコ勝負」は力士同士の頭が激しくぶつかって勝負が始まることを言いますが、真剣勝負として使われます。「勇み足」とはぎりぎりまで追い詰めたのに失敗してしまうことを言います。「金星」とは平幕が横綱を倒した時に言いますが、素晴らしく美人の人を射止めた時などに使います。「足が流れる」とは、体の動きに足がついてこないことを言います。